1/3ルールとは|食品流通の商慣習を解説
「1/3ルール」とは、食品の製造日から賞味期限までの期間を3等分し、最初の1/3の期間内にメーカーが小売店へ納品する、という日本の食品流通業界の商慣習です。このルールにより、まだ十分な賞味期限が残っていても、納品期限を過ぎた商品が「アウトレット品」として市場に出てくる仕組みが生まれています。
1/3ルールの具体的な区切り
賞味期限までの期間を3等分すると、次のような区切りになります。
- 最初の1/3(納品期限): メーカー・卸から小売店への納品はこの期間内に行う
- 次の1/3まで(販売期限): 小売店の店頭でこの期間内に販売する。これを過ぎると多くの場合、商品は撤去される
- 残りの1/3(賞味期限まで): 食べても品質上問題がないとされる期間だが、店頭には並ばないことが一般的
例えば賞味期限が製造から6ヶ月の商品であれば、納品期限は製造から2ヶ月、販売期限は製造から4ヶ月が目安になります。
なぜアウトレット品が生まれるのか
1/3ルールは食品の鮮度を保つための商慣習ですが、結果として次のようなケースで「まだ食べられるのに流通から外れる」商品が発生します。
- 納品期限に間に合わなかった在庫(メーカー・卸の倉庫に残る)
- 販売期限を過ぎて撤去されたが、賞味期限にはまだ余裕がある店頭在庫
- 需要予測とのズレで生産量が需要を上回った過剰在庫
これらの商品は、廃棄されるか、アウトレット食品として卸売される選択肢に分かれます。「再’de Dish Round」では、こうした背景を持つ商品を仕入れ、事業者様へ小ロットからお届けしています。
仕入れ担当者が知っておきたいこと
1/3ルールを理由に流通から外れた商品でも、賞味期限そのものが極端に短いとは限りません。仕入れの際は、残りの賞味期限と自店での消費・販売ペースを照らし合わせて判断することが大切です。賞味期限と消費期限の違いについてはこちらの記事もあわせてご覧ください。
一般の方向けには、食品ロスの現状と数字でも1/3ルールが生む食品ロスの背景を紹介しています。
この記事のよくある質問
1/3ルールとは何ですか
賞味期限までの期間を3等分し、最初の1/3以内に小売店へ納品するという食品流通業界の商慣習です。
1/3ルールを過ぎた商品は食べられませんか
賞味期限そのものはまだ残っている場合が多く、品質上すぐに問題になるわけではありません。実際の残り期間は商品ごとにご確認ください。